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やっと読み終えたけれど。。。

今年も、1月17日が過ぎていきました。2日前に。。。
阪神大震災の日です。

今も鮮明に記憶に残っている、あの長かった揺れ。
そして、テレビに映し出される、信じられない悲惨な光景。

昨年末の新聞には、気になる記事が載っていました。
近い将来、必ず大地震が来る。
しかも、関西は東海地方よりもさらに近いうちに。。。

背筋が寒くなりましたが、
だからといって、何をすればいいかわからない。
春夏秋冬のうち、いつ起こるかわからないけれど、
使い捨てカイロ、ペットボトルの飲料や、非常食、
カセットコンロとか、もう1度用意し直しておかないと。。。
でも、起こった時外にいて、帰ったら家が全壊していたらどうしよう。
サイを助け出せなかったらどうしよう。
夜中に起こった場合のため、寝床には、スニーカーを置いて寝た方がいいと聞いたことがある。。。
心配したら、キリがないですが、
起こった時はもう、覚悟しなければならないのでしょうか。

あ、、、おかあちゃんが逃げ遅れる心配がなくなってよかった、、、、


ここ最近テレビでよく目にする話題は、
この震災のこと、鳥インフルエンザ、不二家、、、などなど、
色々ありますが、
「また・・・?」と、びっくりすると同時に恐ろしくなるのが、
多発する残忍な殺人事件のことです。
信じられない扱いをされてしまう被害者。。。
少年少女の自殺が相次いで起こった時と同じように、
まるで連鎖反応のように次から次と起こってしまうのはなぜでしょう?
ついこの間は、私の住んでいる区内でも起こりました。
ちょうど息子と同年代の大学生が被害者で、
郷里のご家族の方の気持ちを思うと、なんと言っていいか、言葉も見つかりません。
1日でも早く、犯人が捕まってほしいのですが・・・。


こういうご時世で、
偶然、私がつい最近、やっと読み終えた本があります。
やっと読み終えたけれど。。。_c0049950_1293831.jpg
これ、実は2ヶ月前の11月に、次男の所へ行った帰りに、
新幹線の中で読もうと、駅の本屋さんで、なんとなく買った本です。
ちょうどその頃映画化されていて、予告編をテレビで見かけて、
ドラマやCMで気になっていた、玉山鉄二クンが出演しているというので、
読んでみよっかなぁと思い、レジへ持っていきました。

いつも、こんな軽いノリで本を買うことは買うのですが、
実際最近の私は、ゆっくり読書なんてめったにできず、
車内などでちょっとずつ読むぐらいです。
この日は、結構分厚いこの本(400ページ余りあります。)を、
勢いよく、約3分の1も読んでしまいました。
でもそのあとは読む時間がなく、放っておいてしまい、
そしてこの間から、歯医者の待ち時間に少しずつ読み、
なんとか最後まで読み終えたのです。

どんな内容なのかと言うと、、、
「強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟、直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く・・・・。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、『強盗殺人の弟』という運命が立ちはだかる。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者家族を真正面から描き、感動を呼んだ不朽の名作。」
・・・・・裏表紙に載っている解説をそのまま引用しました。


直貴(山田孝之クン)を大学へ行かせる学費を得るため、
意を決して強盗に入った剛志(玉山鉄二クン)は、
思いもしない成り行きになってしまい、その家の婦人を殺してしまいます。
兄のせいで、掴もうとする幸せが、ことごとく目の前から消え去ってしまい、
自分のため、やっと得ることができた家族のため、
とうとう、直貴は、兄と縁を切ることを決心します。

ふたりそれぞれの気持ちが、たまらなく切なく、
「玉山クン、ここできっとこんな表情するんやろなぁ。」とか、
「山田クン、この場面でおそらく、迫真の演技だったやろなぁ。」とか、
場面場面が目に浮かんでくるような気がして、
感情移入しながら読みました。

最後の場面、、、ここには書きませんが、
読んでいて涙が出ました。


直貴が、家族の事情で、差別されるのが当然だという社会に、
「どうにかならないものか?」と苛立ちを感じました。
でもこれが現状なのです。
もし、自分の知人の家族に、殺人者がいるとわかったら、
私はその知人にどういう態度をとるでしょう?
本人には問題ないのだからと、今までどおりに付き合おうと思う反面、
この小説に登場する、直貴の周りの人間のように、
どこかよそよそしく接するようになるかもしれません。
直樹と剛志の両方の、どうしようもないつらさが胸に突き刺さるように感じたと同時に、
私自身の考えの愚かさも、痛感してしまった小説でした。


読み終わって、私は、この主人公直貴を、
最近多発する殺人を犯してしまった人の、家族や周りの人達に、
置き換えて考えざるを得ませんでした。
きっと直貴のように、
これから歩もうとする未来が、真っ暗なトンネルになってしまうのかもしれません。
「それでも、前向きに頑張って!」と声をかけたいけど、
現実では、思い通りにはいかない社会の厳しさ。
そんな現実の中で、形としては、なかなか前に進まなくても、
諦めずに気持ちだけでも前向きに進めるような精神的な強さを備えていれば、
いつかは明るい光が見えてくる、、、
そう信じたいと思います。


もう少ししたら、この映画がDVD化されるはずなので、
是非レンタルして、観ようと思っています。
直貴をずっと見つめ続け、心の支えになっていった由美子役の沢尻エリカちゃんの演技も楽しみです。



やっと読み終えたけれど。。。_c0049950_8453672.jpg
「おかっしゃん。ワタシがおかっしゃんの家族の一員になってしばらくして、
おうちがグラグラした時はびっくりしたワン。
もしワタシがひとりで留守番している時にあんな風に揺れて、
外にいるワタシが下敷きになったら、
いったいどうしたらいいんかワン・・・?」
サイ、、、そんな悲惨なこと考えとぉないわ、、、

(夜になると部屋に入れてくれと泣くので、ヒート中ですがやむを得ず、リードにつなげて「夜だけ室内犬」させております。)








映画と言えば、、、
ずっと前の日記にも書きましたが、
私が生まれて初めて観た洋画が、「ロミオとジュリエット」でした。
まだ小学生の低学年だった私を、どういうわけだったのかは不明ですが、
母が連れて行ってくれたのです。
あまりに美しい映像、ストーリーの悲哀さが、
幼い心にとってはかなりの衝撃だったようで、
帰り道、交差点で、ドッテ~~ン!とひっくり返ったのです。
その時母が、「あんた映画館出た時、ボォ~~~っとした顔してたわ~。」
と言っていたのを覚えています。



きょうで、母が亡くなってちょうど1か月。
早いようで長いような、この1か月でした。

by sai-n.1020 | 2007-01-19 22:36

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