蹴鞠初(けまりはじめ)
2011年 01月 08日
「え?この歌って、昔のあの人気アニメの・・・?」
って思ったあなた、、、、
そうです。この名ゼリフ。。。
まさに、あのアニメですよね。
・・・って、きょう書く内容から、かなり外れてしまってます。
この間の4日、行ってきたのは。。。
毎度お馴染み(なんて言うと、世界遺産に対して失礼やけど。)
下鴨神社です。
ずっとずっと、一度見に行ってみたかった「蹴鞠初」を見に行ってきました。
(1枚目の写真は、もちろんバレーボールでななく、「鞠」です。)
幼い頃、テレビのニュースで、蹴鞠の様子が映った時に、
貴族の格好して鞠を蹴っている、そのアンバランスな雰囲気が面白くて、
ケラケラ笑ったのを覚えています。
でも、歳を重ねるたびに、
近くで行われている行事は、できるだけ見ておきたいと思うようになり、
今回の、この「蹴鞠初」も、
1年の行事の始まり~~ってことで、
「今年こそ、見に行こう!」と決意!
開始時間1時半よりも30分ほど早く着くように、チャリを飛ばして向かいました。
この「蹴鞠」は、もともと今から約2300年以上前、
中国の春秋戦国時代の斉の国の都で行われていて、
その後、日本には、約1400年ほど前、仏教などと共に伝来したと伝えられているそうです。
中国では衰退しましたが、日本では独自の発展を遂げて、継承されているようです。
この「蹴鞠」に関するパンフレットを買ったのですが、
ここでその中身を全部紹介すると、すご~~く長くなるので、
申し訳ないけど、省略します。
簡単な解説は、上に示した「下鴨神社」から飛んで見てくださいね。
たくさんの人が待機しているだろうと、予想はしていたけれど、、、、
予想以上でした。
行われるスペースの周りには、すでにすっごい人垣がぁ~~。
「どこで見ようかなぁ。」って考えてる間にも、どんどん人が集まるので、
とりあえず、少しでも人の少ないところに駆け寄り、
背伸びして、前の様子をうかがいます。
「鞠庭」という、蹴鞠が行われる場所より先に目に入ったのは、、、
わかりにくいのですが、
屋根にまだ残っている雪が溶け、
下へ伝って、雨のように落ちていってるのです。
そしてその下はというと、、、
このように、ビニールで水をせき止めてはいるものの、
肝心の「鞠庭」の地面の水が、まだしっかりと乾ききってないようです。
なので、何人かの宮司さんが、一生懸命処置されているのですが。。。
これが、かなりの時間をかけて、じっくりと丁寧に行われているので、
始まる時間が、相当遅れてしまいました。
濡れたままだと、鞠に泥が付き、それが飛び散るし、
第一、装束の裾も汚れるし、
できるだけ乾かそうとされていました。
その間、蹴鞠についての説明をされているのですが、
マイクの音量があまり大きくなくて、聞こえにくい。。。
しばらくして、やっとのことで、始まりました。
途端に、後ろからぐいぐい押されてしまい、
カメラを思い通りに構えることができない。。。
でも、腰に使い捨てカイロを貼っていたのが、
ちょうど押されて、いい具合にヌクヌク。。。
いや、そんなこと言ってられません。
人と人の間をぬって、カメラを必死で構えます。
まず、8人の鞠足(蹴鞠をする人。「鞠人」とも言う。)が進んで来られ、座られました。
蹴鞠が始まる前に、「解鞠」(ときまり)という、木の枝に紙縒りで結びつけた枝鞠をお供えする儀式が行われました。
ごめんなさい。ボケボケ~な写真ですね。
後ろから、カメラを上に掲げて撮ったので。。。
さぁ、これから始まります。
し、しまった、、、
太陽が出て来ると、ここはまさに逆光。。。
反対側から撮るべきでした。
翌日主人が、新聞を見ながら、
「下鴨神社ってわかるように、撮らなあかんわぁ。
見てみぃ。こんな風に撮らなあかん。」って指摘されました。
(1月5日の京都新聞より。)
う~~む。なぁるほど。
朱色の楼門をバックに撮ると、かなり雰囲気変わるなぁ。
あ、、、そりゃプロやもん。
うまいこと撮らはるの、当たり前やん。
また、「四隅の竹を撮らなあかんわ。」って、偉そう~~に指導されたり。。。
上に載せたパンフレットを見ると、
本来は、鞠庭に、式(四季)木と称する、松、桜、柳、楓の木を植えるそうですが、
植えられていない時には、竹などを切って代用するらしいです。
竹なんて、、、全然注目せえへんかった、、、
着いた時に、いくら混んでいても、
やっぱり写す場所は、選ぶべきやったなぁ。
そういう、反省点盛り沢山な写真ばっかりですが、
見ていただけますか~?
始まる前に述べられていた説明にもありましたが、
蹴鞠は、決して得点を競うのではなく、
次に渡す相手が受け取りやすいように蹴ることが大事なんだそうです。
そして、蹴り方にも作法があるようで、
必ず右足で蹴ります。
それも、親指のつけ根で、
「アリ ヤア オウ」と声をかけながら、蹴るのです。
決して、一回で相手に渡さず、「一段三足」といって、
「受取鞠、手分の鞠、渡す鞠」の三回で蹴り渡すことが基本なんだそうです。
上半身は動かさず穏やかさを保ち、
うるわしく鞠を蹴る。。。
そのように、パンフレットには書いてあったけど、
私が撮った鞠足さんの中には、
勢い余って、ちょっと「サッカー」っぽくなってる方もおられたり。。。(笑)
こんな可愛い女性の蹴人もおられました。
もし蹴られたら、その一瞬を撮ろうと構えてましたが、
なかなかこの女性の方に、鞠が飛んで行ってくれませんでした。
こういう姿を見ると、「サインはV」の「稲妻サーブ」を思い出してしまう~(笑)
この男性は、自分のところで鞠が止まると、
必ずこうやって、汚れた鞠を拭いておられました。
確かに、どうしても装束の裾が、汚れてしまうようです。
蹴鞠は、三座(三回)行われます。
一座終わると、こうやって「置鞠」が行われ、一旦退出されます。
見ていただいた写真のうち、何枚目かあとの方は、
一座終わって、前で見ていた人達が帰って行かれたため、
前に進むことができ、
比較的楽に撮ることのできたものです。
動画を一応撮りましたが、
公開するほど、うまく撮れてません。
でも、やっぱり動きを見ていただきたいので、
恥ずかしいけど、載せます(笑)
ガ~~ン。。。
またまた逆光で、申し訳ないです。
ちなみに、一番前の椅子に座って見ておられる方は、
開始予定時間から3時間前の、10時半から待っておられたそうです。
寒い中、よく長時間じっと待っていられたなぁ。
必死で撮ったわりには、
全く情緒とか、風雅な雰囲気の伝わらない、
サッカーの試合を下手にしか撮ってないような写真になってしまいました。
今度見に行く時は、
撮る場所をしっかり考えて、
もっと優雅な雰囲気を伝えられるように頑張ります!
でも、、、3時間も前から待つなんてことは、できそうにない。
何か作戦を練らねば、、、、
(2010年1月6日撮影)
「おかっしゃん。またまた、しっかり下調べもせんと、
見に行ったんかワン?
そんなことしてるから、いつもおとうさんに、色々言われるんやワン。
行事とか撮るからには、ちゃんと前もって、知識が必要なんやワン。」
サイちゃん、お正月に下調べは無理やったわ。
来年は、撮る位置や、撮るべきタイミングなどなど、
今年の秋頃から、ちゃんと調べとくわ。
と言いつつ、、、、結局実行できず、断念するかも?
by sai-n.1020 | 2011-01-08 01:05 | 風景