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母のそばへ

ちょっと間があいてしまいました。
昼間暖かくても、朝晩ぐっと冷え込むようになりました。


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毎朝散歩中通る賀茂波爾神社の前に、下鴨神社の「七五三」のポスターが貼られています。
毎年こんなの、貼ってあったかなぁ・・・?
ヤタガラスが、ちゃんと晴れ着を着てますね。



この間の日記を、「亡母が父に向かって『娘達にありがたく思わなければ・・・』と言っているだろう。。。云々」というところで書き終えたところでしたが、、、、

その言葉を聞いて父が、
「ちゃんとありがたく思ってる! でもあまり長いこと世話になってられへんなぁ。」
と思ったかどうだかわかりませんが、、、

3日に、穏やかに息をひきとりました。
94歳。私の年齢の、ちょうど2倍!
大往生と言うべきでしょう。


1日の土曜日、午前中から実家に行ってました。
「おきまり」の足湯やマッサージetc.をしていたのですが、午後から目を閉じたまま、全く起きようとしなくなりました。
痰の出方も、前日よりひどくなり、ちょうど知人から借りていた、血中酸素濃度測定器を指に挟んで計ってみたところ、、、
ちょっと目を疑いたくなるような値まで下がっていたのです。

それからがバタバタ状態になり、8月3日に続き、再び救急車に乗り、10月初めに退院した病院に運ばれました。

救急救命センターでの診察と検査が終わり、主治医の先生も駆けつけてくださり、即、前回と同じ病棟での入院となりました。

看護師さん達との再会。。。「1ヶ月近く、よくお家で看てこられましたね。」と声をかけてくださいました。

レントゲン等の検査の後、ちゃんと目を開けて、意識もしっかりしていたので、
「きっとまた、あの根性と底力で、しっかり復活しはるわ~。」
と皆で話し、実家ではなくまた病院へ通うことになるなぁ、、、と思っていました。

そして翌日の昼過ぎ、チャリをこいで行き、真ん中の姉と交代し、夕方上の姉とバトンタッチ。
一旦帰ったのですが、夜になって姉から電話が。
再び撮っていただいたレントゲンと、運びこまれた時の検査の結果、あまり思わしくないと。。。

今度は主人と車でかけつけ、看護師さんが「どなたか泊まれたほうが。。。」と言われたので、翌日の都合を考えると、私が泊まるのがベストだったため、病室に残りました。


それから夜中の間の父の姿。。。
これは一生忘れられないと思います。
いや、、、決して、暴れまくったとか、苦しみぬいたというわけではありません。
ただ、酸素マスクをしてはぁはぁ息をしながら、
1~2時間おきに入って来られる看護師さんが体の向きを変えてくださって、
背中の「じょくそう」がお布団に当たらぬよう横を向いて寝ているだけの姿なのですが、
どう表現すればいいかわからない、何とも言えない気持ちで一晩過ごしました。

その時感じたのが、幼い頃、父と母と3人で、川の字になって寝ていた時の懐かしい思い。
あの頃、私の左に父、右に母が寝ていて、病室でも私の左にベッドがあったので、
右側の壁のあたりから、母が眺めているような気持ちになり、
「おかあちゃん、そろそろおとうちゃんを呼びに来たんかぁ?」
って話しかけていました。


酸素濃度がなかなか上がらず、血圧も低くなり、
入って来られる看護師さんが、「ちょっと状態がよくありませんねぇ。」と言われ、強心剤を投与され、心電図も設置されるので、
「もう皆を呼んだ方がいいですか?」と聞くと、
「今すぐというわけではありませんが、朝になったら、、、」とのこと。
明け方になり、姉達にその旨メールで伝えました。
電話をかけたら、きっと慌ててしまうから。。。


それから姉達に続き、甥や姪、私達姉妹の主人が続々駆けつけました。

おとうちゃん、、、うまいこと休みの日を選んで、なかなかやるやん。

主治医の先生が、病室に入って来られるたびに、
「すごく頑張っておられます。本当にすごいです。」と驚かれるほど、
高齢にもかかわらず、驚異的な粘りを最後に見せてくれました。

そして、、、、最期は苦しむことなく、、、


息をひきとってしばらくしたら、
あの頑固な父が・・・?と思うほど、穏やかな顔に変わっていきました。


私の息子達は、残念ながら最期には間に合わなかったけれど、
父のおかげで、お正月以来久しぶりに家族4人揃いました。

あとで看護師さんが言っておられた話によると、
8月に救急車で運ばれた時点では、再び家に帰れるような状態ではなかったそうです。
本人も、入院してすぐ、「遺影の写真!」と言っていたほどです。
実際、退院してからは1ヶ月足らずだったけれど、
そして、口から物が入らなかったけれど、
あのまま逝ってしまうのではなく、少しでも家族と過ごせてよかった、、、
と考えたいけれど、それは、こっちの勝手な解釈?
ああしてほしい、こうしてほしい、と訴えていたことを、もうちょっと聞いてやればよかったとか、最後に舌の上に好きだったものを含ませて、「口で味わう」ということをさせてやりたかったとか、、、、
後悔すればきりがありません。


ちょうど晴天の日が続いた時に告別式が無事終わりました。
その日の夜は「涙雨」が降り、それを境に寒くなりました。


病院へ運び込まれる数時間前のことですが、、、

父が目を閉じたまま、しばらく見せたことのなかったような、満面の笑みを浮かべたのです。
本当に嬉しそうに微笑んだのです。
あれは絶対母が、父の前に現れたのに違いないと、私達は確信しています。
「まだまだ生きたいって気持ち、そりゃわかりますけど、そろそろこっち来はったらどうどす? ○も△も□も(私達三姉妹の名前)3人とも、相当疲れてまっせ。」
とでも、声をかけたのかもしれません。


確かに母が言うとおり(?)皆疲れていることは否定できません。
でも、、、
こんな急に逝くとは思っていませんでした。
長丁場になりそうだから、お互いの体を労わって、無理のないようにやっていこうって言っていた矢先でした。

あれだけ、介護は大変だと思っていたけれど、
今、父を車椅子に座らせようとしても、ベッドに横になっていません。
手足が固まらないように、我流でマッサージしたあと、手を引っ張って「UFO」の振り付けをしようとしても、
喉でからまった痰を吸引しようとしても、
PEGから栄養剤を注入しようとしても、、、、


おとうちゃん、いいひんやん!

まだ喋りたかったなぁ。
私の知らん、おとうちゃんの幼い頃の話、聞きたかったし。
我を通す、どうしようもない頑固者やったけど、
あの、訴えるような眼差しをまだ投げかけてほしかった。


おとうちゃん、今の私の年齢で、私をこの世に送り出してくれてありがとう。
病院でも、在宅介護生活になってからも、あまりにも無理なことを言った時、
かなりキツいこと口走って、ほんまにごめん。
ひょっとして、、、今、、、
おかあちゃんにキツいこと言われてるんと違うか~?
ふたりで仲良う、私達を見守っててや。



皆さん、今まで元気付けてくださったり、励ましてくださったり、
色々お心遣いしていただいたこと、心から感謝します。
ありがとうございました。
そして、母が亡くなった時と同じように、
たまたまメールしてくださったりして、知らせることになってしまったお友達、
労わりのお言葉をくださってどうもありがとう。

今、ご両親の介護生活真っ只中の方、あるいは看病されている方、
おつらいとは思いますが、亡くなってしまったらもう向き合うことはできません。
いつかは迎えるこの時まで、どうぞお大事にしてあげてくださいね。
ご自分のお体を、くれぐれも労わりながら。。。


我が家の老女は、、、、


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ガレージの奥まで差し込むお日様の光を浴びて、昼間はぐっすり眠っています。
近所の友達が声をかけてくださっても、目を覚まさないらしい。。。
熟睡しているのもありますが、かなり耳が遠くなっているようです。

母のそばへ_c0049950_21475925.jpg
カメラを構えてもこのとおり、、、
気づきません。


母のそばへ_c0049950_21482324.jpg
あっ、やっと目を覚ました?


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「おかっしゃん。私よりも80歳年上のおじいちゃんが、とうとう亡くなってしもたんかワン。
確か春頃に、久しぶりにワタシの家に来たいって、言うてはったらしいワン。
でもその時、おかっしゃん、『うちの家には手すりもないし、おとうちゃん無理やわ!』って、キツいこと言うてたそうやなワン。
可哀想やワン。せめて、『またいつか来てや~。』って言ってあげればよかったのにワン。」
サイ、、、そのとおりやわ。
絶対うちに来るなんて不可能やったし、ついあんなこと言うてしもて、、、
最後にうちに来たのって、、、いったいいつやったやろ・・・?










告別式の朝、いつもより早く起きて、
まだ暗い川原を、サイと歩いていたら、、、
な、な、なんと! あの日の日記に書いたように、またもや鹿が!
しかも2匹!
でも、まさか親の告別式の日、朝の散歩にカメラを持って出るはずはなく、
またまたシャッターチャンスを逃してしまいました。
父がまだ生きていたら、きっとこんなクイズを出していたでしょう。

朝の散歩中、先月のように再び鹿に遭遇しました。
さて、何匹いたのでしょう?

1 1匹
2 2匹
3 5匹


父のことだから、ひょっとしたら、「5匹」と答えていたかもしれません。



退院して、車椅子に座らせていても、居眠ることが多くなっていました。
これは、その時、そっと甘えてくっ付いたところ、姉が携帯で撮ってくれた写真です。
母のそばへ_c0049950_21502686.jpg

by sai-n.1020 | 2008-11-15 23:16

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