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心が洗われ。。。

。。。。。演奏会で涙するなんて、久々のことでした。


京都出身の古川展生さんというチェリストのリサイタルに、「カトリック聖ヴィアトール北白川教会」へ、主人と二人で行って来ました。主人とは、たま~に忘れた頃に一緒にコンサートへ行くのですが、今回は、主人が昔、この古川さんに関わっていた頃があったので、チケットを買っておいたそうです。

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何とも近代的な造りの教会です。
待っている間にちょこっと撮ってみました。

教会でのリサイタルということで、初めに神父さんのお言葉がありました。
「世の中のことや個人のことで、悩んだり考えたり不安に思ったりしても、音楽を聴けば、心和みます。」ということを仰いました。
そしてチェリスト登場。 
うわぁ~、俳優さんかモデルにでもなれるような、格好いい男性~♪
(まずこういうところから入ってしまう中年女性)
実際熱狂的なファンがおられるそうで、関東などから来られた方もおられるとか・・・・。

まず、バッハ 「無伴奏チェロ組曲」から始まったのですが。。。
もう、いきなりサ~~~ッと引き付けられました。
ピアノのリサイタルとは違い、真正面に顔が見られ、しかも前の方に座ったので、5mも離れていないため、演奏されているその感情こもった表情が、はっきりと見えてしまうのです。
そして、これは当たり前のことですが、ピアノと違い、左の指で押さえる場所によって音が決まるわけで、それなのに、彼の目は閉じたまま、そして動きのすばやいこと!
華やかな高音から、重厚な低音まで、「何でそんな音が出せるの~?」って言いたくなるような、美しい音色が次から次と繰り広げられ、あっという間に魅了されてしまいました。
次の曲からは、ピアニストであり、奈良教育大学の教授でおられるお母様との共演でした。
しかも2曲が、私がたまに弾くショパンのピアノ曲、ワルツと、ノクターンだったのです。
(ノクターンは、「戦場のピアニスト」挿入曲、最近ではTVのCM曲)
もう、鳥肌が立ちました。。。

あとのプログラムも、井上陽水「少年時代」があったりと、バラエティに富み、心から楽しめたのですが、また違った意味で、感動というか、感極まったことがありました。

この古川展生さんというチェリスト、主人が言うには、中学の頃から、東京まで練習に通っておられたそうです。
お母様がピアニストということで、きっと期待を背に受け、努力されたのでしょう。
でもきっと反抗期もあったことでしょうし(うちの息子達と同じように考えたらあかんか?)、色々紆余曲折なこともあったのではないでしょうか?(実際はないかもしれませんが)
海外留学を経て、今こんなに立派になられ、お母様とご一緒に舞台に立たれる。。。
1曲1曲ごとに、いつも演奏前にお母様に目で「OK」って感じで合図される様子を見ていると、何て表現していいかわかりませんが胸がいっぱいになってしまいました。

すべてのプログラムが済み、アンコールを3曲も演奏してくださいました。
その3曲目の、パブロ・カザルス「鳥のうた」を聴いている間、旋律と音色の美しさと、そして親子の美しい姿に感極まり、涙が溢れてしまいました。

終わって、主人と楽屋へ行き、すこし挨拶したのですが、主人に対する接し方なんて、まるで普通~の好青年。先程のあの鬼才の持ち主が別人のよう。。。
私、きょう1日で、この方のファンになってしまいました~。
また次回も聴きに行きたいと思いながら、雨の中、ぶ~らぶらと歩いて帰って行きました。

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サイ・・・・。
いつもおかあさんは、あんたに癒されてるぅって言うてるけどな。
申し訳ないけど、きょうばっかりは。。。。
あの素敵なチェリストの、心洗われるチェロの音色にすっかり癒されて、夢見心地やったわ。
また明日から、現実に戻るけど、今度彼のCD買うし、サイも一緒に聴こな~♪

それにしても、、、、あんた、毛抜けの時期限定の「モンチッチ顔」になってるなぁ。


追記
もしこの古川展生さんの演奏をお聴きになりたいと思われた方、↑のHPを覗いて頂くとともに、
今月11日、BS2で、朝10時から出演されますので、是非お聴きください♪

by sai-n.1020 | 2005-07-03 21:51 | 音楽

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